縄文時代、弥生時代、古墳時代、飛鳥時代、平安時代など日本古代史の出来事と検討課題の考察を行う。考古学の成果も取り入れ、事実に基づき、合理的な歴史の再構築を図る。

タグ検索で正倉院215件見つかりました。

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緑牙撥鏤把鞘御刀子

くげばちるのつかさやのおんとうす)は[[正倉院]]に収蔵されている帯から下げる佩飾品の小刀である。 *概要 [[国家珍宝帳]]に所載される品である。[[国家珍宝帳]]の[[赤漆文欟木御厨子]]の納物として記載される刀子六口の一つ「小一口 緑牙撥鏤把鞘 金銀作」に当たる。 把と鞘を象牙で造つて染め、表面を彫って鳥や花の文様を作る。把と鞘は紺色染も象牙で、一材で作る。[[蛍光X線分析]]で鞘金具、把口金具で金、水銀、銅が検出された。[[撥鉚]]の個所ではカルシウム、リンが検出された。撥鉚の赤い個所から鉛丹が…

https://ancienthistory.memo.wiki/d/%ce%d0%b2%e7%d9... - 2023年03月27日更新

鳥獣背八花鏡

(ちょうじゅうはいのはっかきょう)は[[正倉院]]に収蔵されている白銅製の大型銅鏡である。 *概要 [[国家珍宝帳]]記載品。大きさは正倉院で6番目である。鋳上りは最良品といえる鮮明な良品である。外縁は八つの花弁型。唐の鏡に典型的なデザインである。 鈕を挟んで、綬をくわえた鳳凰・獅子・麒麟を鋳出した鏡である。 付属する紙片に「八角鏡重大十三斤十五両径一尺四寸五分半鳥獣花背、緋絁帯八角榲柙盛」と記載される。 *成分分析 [[蛍光X線分析]]により、銅70.3%、錫23.3%、鉛…

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銀薫爐

r Insence Burner)は[[正倉院]]に収蔵されている衣服に香を焚きしめる金属製の道具である。「銀薫炉」とも書く。 *概要 球形の金属製の香炉であり、ペルシャ風の透かし彫りの地に毛彫りで文様を表現している。 *構成 銀鍛造である。火皿を常に水平に保つ仕掛けがある。表面は宝相華[[唐草文]]の地に[[獅子]]と[[鳳凰]]を配した文様を描き、間地を切り透かす。赤道に当たる部分で上下に分割できる。下半分の内側に鉄製の火皿を備える。全体がどのような角度になっても、中の[[香炉]]は水平を保つように…

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正倉院展

''正倉院展''(しょうそういんてん,Shosoin Exhibition)は[[奈良県]][[奈良市]]にある[[正倉院]]宝物の中から毎年40件から80件ほどを選んで[[奈良国立博物館]]で一般公開する工芸美術の展覧会である。[[1946年]](昭和21年)に始まり、以降は毎年1回、一般公開されている。正倉院展は[[奈良国立博物館]]で開催される展覧会の名称であり、東京開催は「特別展」という。 *概要 正倉院は[[奈良時代]]に建立された[[東大寺]]の倉庫で、[[聖武天皇]]の遺愛の品々を中心とし…

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山岳文

''山岳文''(さんがくもん)は古代の鏡や屏風に描かれる山を表す装飾文様である。 *概要 中国の漢代は神聖な山に入り仙人に変わるという、不老長寿の願いから発する信仰から、工芸品の意匠に山岳文様が描かれた。男の仙人の東王父、女の仙人の西王母は山岳文と関連付けられる。 「蓬莱山」は古代中国の伝説に登場する山で、不老不死の仙人が住んでおり、松と竹と梅がおい茂り、空には鶴、海には亀、とめでたい理想郷として描かれる。中国の東方に蓬莱山があり、山上に東王父が住んでいるとされる。 「崑崙山」は、中国古代の伝説上の山岳…

https://ancienthistory.memo.wiki/d/%bb%b3%b3%d9%ca... - 2023年03月04日更新

箜篌

がある。 L字型のアングルハープであり、正倉院に破損した残欠二張のみ保存されている。 *事例 -模造 螺鈿槽箜篌 …

https://ancienthistory.memo.wiki/d/%e4%b3%e4%bc... - 2023年03月03日更新

磁鼓

''磁鼓''(じこ,Jiko)は[[正倉院]]に保管されている陶製の鼓の胴である。 *概要 陶器に緑・黄・白の釉薬を施している。漏斗状に轆轤引きした二つの胴部をつなぎ合わせて成形した。生地は黄色味を帯びた白色である。釉薬の下地に化粧土は用いない。 胴に大きなくびれを付けた砂時計型の鼓は、唐楽に用いられた細腰鼓の一種である。インドが発祥の地である。 *展示歴 -名称:磁鼓 +1952年 - 第6回 +1964年 - 第17回 +1983年 - 第35回 +1994年 - 第46回 +2004年 - 第5…

https://ancienthistory.memo.wiki/d/%bc%a7%b8%dd... - 2023年03月01日更新

衲御礼履

Ceremonial Shoes)は[[正倉院]]に収蔵されている浅型の靴である。 *概要 つま先の先端が反り上がった鼻高履とも言われる浅型の靴である。先が二股に分岐する。左右同形である。外側を茜色で染めた牛革製で、小口を白く塗り、金線で縁取りし、珠玉を嵌めた花形金具で飾る。中に白綾で包まれた底敷きを置く。金具には真珠、水晶、ガラス玉などがはめ込まれている。収納用に赤漆の箱が付属する。 正倉院御物目録に平城宮御宇太政天皇(聖武)御物と記す。 752年(天平勝宝4年)の大仏開眼会で[[聖武天皇]]が着用し…

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銀平脱八稜形鏡箱

がみばこ,Mirror Case)は[[正倉院]]に収蔵されている鏡を入れる八花形の箱である。 *概要 八稜形の[[印籠蓋造り]]の鏡箱である。素地は革製。型に皮を当てて成形し、布被を当てて漆を塗り、蓋の表面と側面に[[平脱技法]]で装飾する。蓋表中央に八花型の大唐花文、その周囲に孔雀を中心にした八花型文を配置する。側面は各陵ごとに蓋と身に連続した花文を平脱技法で表す。 *展示歴 +1989年 - 第41回 +1995年 – 第47回 +2012年 - 第64回 *管理 -名称 :銀平脱八稜…

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馬鞍

''馬鞍''(うまのくら)は[[正倉院]]に保管されている騎馬のための装具である。 *概要 馬鞍は第一号から第十号まである。 -第一号 --韉(しなぐら)は騎馬時の衝撃を和らげるため馬の背の左右に取り付ける装具の一つである。屧脊(なめ)と鞍橋(くらはし)の間に敷く。韉の芯は筵を複数枚重ねたものを麻布で覆う。筵の間には柏葉を挟み込む。それらを貫通させて渦巻き状に並縫いして一体にする。布は目の粗い平織りである。繊維側面と横断面の特長から大麻とみられる。 *馬鞍 第1…

https://ancienthistory.memo.wiki/d/%c7%cf%b0%c8... - 2023年02月26日更新

押出仏

山出土の東京国立博物館蔵『金銅薬師仏』、正倉院蔵の『銅如来像』は押出仏の原型である。 *事例 -[[押出仏(観音菩薩立像)>https://www.narahaku.go.jp/collection/1145-0.html]] 奈良時代 8世紀、[[奈良国立博物館]] -[[押出阿弥陀三尊よび僧形像>https://emuseum.nich.go.jp/detail?&langId=ja&webView=&content_base_id=100768&content_part_id=4]] 飛…

https://ancienthistory.memo.wiki/d/%b2%a1%bd%d0%ca... - 2023年02月25日更新

被蓋造り

''被蓋造り''(かぶせぶたつくり)は箱の形式のひとつで蓋が身に覆いかぶさる構造のものをいう。 *概要 2種類があり、蓋が身の下端までとどくものと、胴の途中の高さで留まるものとがある。 [[初音蒔絵文箱]]では蓋に丸みを持たせている。 [[漆皮箱]](法隆寺献納宝物)では角を面取りする。 [[菊蒔絵櫛箱]]では、蓋に甲盛がある。 …

https://ancienthistory.memo.wiki/d/%c8%ef%b3%b8%c2... - 2023年02月24日更新

密陀絵皮箱

-e Oil Painting )は[[正倉院]]に収蔵されている[[被蓋造り]]の献物箱である。 *概要 蓋と身に面取りがある[[被蓋造り]]の漆皮箱である。薄い皮の素地に外側に麻布を被せ、口縁部に布製の紐を巡らせる。外側の黒漆を塗り、研いで透漆を塗り、銀泥で唐花や唐草文様を描き、その上に油を二度引く。内側は漆の上に鉛白を塗り、油を引いて銀泥で七曜文を描く。 *形状 正方形の底敷きの四方に立ち上がりを付ける。底敷きの表裏、立ち上がりの内外とも白絁製である。立ち上がりは1本の細い竹の芯を紙…

https://ancienthistory.memo.wiki/d/%cc%a9%c2%cb%b3... - 2023年02月24日更新

紺夾纈絁几褥

ist Dyed Designs)は[[正倉院]]に収蔵されている仏前に供物を置くための机の上敷である。 *概要 絁に夾纈染技法で華やかな文様を施す。中央に大花葉樹を配置し、樹下に鴛鴦ようの二羽の鳥を配す。その周囲に花文や雲文を配置する。樹上に四羽の飛鳥を配す。保存状態が良好であり、色彩が鮮やかである。葉の先を緑色から黄色にグラデーションでぼかす技法が使われる。表面に蝋状の物質を塗布しており、光沢がある。 *展示歴 +1976年 - 第29回 +1986年 - 第38回 +2014年 - …

https://ancienthistory.memo.wiki/d/%ba%b0%d4%f3%e5... - 2023年02月23日更新

紅牙撥鏤尺

irds and Flowers)は[[正倉院]]に収蔵されている天平時代に用いた[[物差]]である。 *概要 北倉に2つ(甲、乙)、中倉に4つ(第1号から第4号)ある。 -由来 甲、乙は[[国家珍宝帳]]に記載された品である。「紅牙撥鏤尺二枚」と記され、[[赤漆文欟木御厨子]]に納められていた。『大唐六典』には毎年二月二日に撥鏤尺と木画紫檀尺を皇帝に捧げる儀式が行われていたので、そうした儀式で使われたのであろう。 -紅牙撥鏤尺 甲・乙 象牙を染め、その表面を浅く彫って文様を白く彫りあらわす撥鉚技法で製…

https://ancienthistory.memo.wiki/d/%b9%c8%b2%e7%d9... - 2023年02月19日更新

緑牙撥鏤尺

chiru Decoration)は[[正倉院]]に収蔵されている一尺の物差しである。 *概要 甲と乙とがある。[[国家珍宝帳]]記載の品で、「緑牙撥鏤尺二枚」の甲と乙である。[[赤漆文欟木御厨子]]に納められていた。[[象牙]]の全面を染め、表面を浅く掘って文様を彫る[[撥鉚]]技法で装飾される。寸の目盛りだけのため、実用性がなく、儀式用の尺と考えられる。 *構成 [[象牙]]を染め、その表面を彫って文様をあらわしている。表は一寸ごとの界線で10区画に分け、[[宝相華文]]と[[含綬鳥]]を交互に配…

https://ancienthistory.memo.wiki/d/%ce%d0%b2%e7%d9... - 2023年02月19日更新

刻彫梧桐金銀絵花形合子

lowers and Bords)は[[正倉院]]に収蔵されている木製の容器の蓋である。 *概要 [[半肉彫]]と[[透彫]]により[[宝相華]]文を作る。[[金泥]]・[[銀泥]]で花弁や葉の細部を描く。葉の先端を反らせ、葉に厚みを持たせて重ね合わせてそらせるなど、立体的に表現とした。 展示はこれまでに2回のみである。 *展示歴 +1996年 - 第48回 +2007年 - 第59回 *管理 -名称 :刻彫梧桐金銀絵花形合子 第4号 -倉番 :南倉 36 -用途 :調度 -技法 :木竹工 -寸法 :長…

https://ancienthistory.memo.wiki/d/%b9%ef%c4%a6%b8... - 2023年02月19日更新

碧地金銀絵箱

lowers and Bords)は[[正倉院]]に収蔵されている[[印籠蓋造り]]の長方形の[[献物箱]]である。 *概要 床脚が付いている。全体を碧色に塗り、様々な鳥や花卉・蝶などを金銀泥で左右対称に描く。内張りの側面には長斑錦と呼ばれる豪華な縞模様の錦を用いている。底裏に「千手堂」の墨書銘がある。24号と25号とがあるが、同じ作りである。 調査により、淡青色から岩群青、金色から金泥、銀黒から銀泥、白色や淡紅色から鉛白や酸化塩化鉛が検出された。箱内に内張りを貼る。芯には底に麻布と真綿を敷き、側面の立…

https://ancienthistory.memo.wiki/d/%ca%cb%c3%cf%b6... - 2023年02月18日更新

印籠蓋造り

参考文献 +奈良国立博物館(2008)『正倉院展六十回のあゆみ』[[奈良国立博物館]] …

https://ancienthistory.memo.wiki/d/%b0%f5%e4%c6%b3... - 2023年02月16日更新

漆縁きょじょ双六局龕

ttled Blue Stone)は[[正倉院]]に収蔵されている双六盤を格納する容器である。 *概要 龕は仏像をおさめる厨子の意味である。過去に2回しか展示されていない。 木画紫檀双六局の外箱で、印籠蓋造りの床脚つきである。胴部と蓋部とで構成され、網代編を木材の板に張り付け、各面と稜線に布を貼り、その上を漆で塗り固める。 底裏と床脚以外は木胎に籐の網代細工を貼り巡らす。網代は表皮を取り除き、細く剥いでいる。紺・紅を染めたものと染めていないものを交えている。 *造り 網代編は各面に菱面を作り、1つの菱面…

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