縄文時代、弥生時代、古墳時代、飛鳥時代、平安時代など日本古代史の出来事と検討課題の考察を行う。考古学の成果も取り入れ、事実に基づき、合理的な歴史の再構築を図る。

タグ検索で古代史756件見つかりました。

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キハダ

''キハダ ''(きはだ)は黄色系の植物性染料である。「木糵」(きはだ)と表記する。 別名は「ヒロハキハダ」、「キワダ」、「黄柏」。 *概要 「木糵」はミカン科キハダ属 の落葉高木で中国東北部、朝鮮半島、日本に分布する。日本では北海道、本州、四国、九州に広く分布する。 「木糵」の樹皮を砕いて煮沸して染料が得られる。 *用途 単独で黄染めに用いられるが、藍とまぜて緑色の染料を作る。経典の染紙にしばしば用いられる。防虫効果がある。「新校本草鋼目」に類似するとされた黄&…

https://ancienthistory.memo.wiki/d/%a5%ad%a5%cf%a5... - 2023年03月28日更新

撥鏤

''撥鏤''(ばちる)は象牙の工芸技法のひとつである。 *概要 象牙の表面を赤・紺・緑などの染料で染め、その上に撥彫で文様を表す工芸技法である。 彫った部分が白く表される。 *歴史 撥鏤技法の起源は明確ではないが、中国の唐代(8世紀)に最盛期となり、日本では奈良時代に伝わり、隆盛した。その後廃絶した技法である。 *適用事例 -[[紅牙撥鏤尺]] -[[紺牙撥鏤碁子]] -[[撥鏤飛鳥形]] -[[白牙撥鏤把鞘金銅荘刀子]] -[[斑犀把紅牙撥鏤鞘刀子]] …

https://ancienthistory.memo.wiki/d/%d9%fb%ef%bb... - 2023年03月28日更新

象木臈纈屏風

''象木臈纈屏風''(ぞうきろうけちのびょうぶ)は、[[正倉院]]に保存されている型押し蝋防染・顔料彩色による屏風である。 *概要 [[国家珍宝帳]]記載の献納宝物である。[[国家珍宝帳]]に「臈纈屏風十畳、各六扇、高五尺五寸、廣一尺九寸、碧絶背 染木画帖 漆鐡打 楷布袋」とあるものの一扇である。 「橡地象羊木屏風」の名で記される屏風を構成していた一扇である。 上部には猿の休んでいる樹木と飛ぶ鳥、中央部に象、下部に疾走する猪と奇岩を描く。枝葉、岩、草叢は型を用い、方向に変化をつけ、端正で自由な変化のある…

https://ancienthistory.memo.wiki/d/%be%dd%cc%da%e7... - 2023年03月27日更新

白銅剪子

''白銅剪子''(はくどうのせんし,White-Bronze Wick Shears)は先端が半円形にふくらみ蕨手状の飾りをつけた長いはさみである。用途は蝋燭の芯切り鋏説と花切り鋏説とがある。日本最古のX字型の鋏である。 #ref(https://image01.seesaawiki.jp/a/o/ancienthistory-memo/CnhN5sjq3l.jpg,200,250,right){国立慶州博物館の剪子} *構成 表面に鍍金を施す。柄の部分は鳳凰の尾の形をかたどる(参考文献1)。刃に半円形…

https://ancienthistory.memo.wiki/d/%c7%f2%c6%bc%d1... - 2023年03月27日更新

黄金瑠璃鈿背十二稜鏡

''黄金瑠璃鈿背十二稜鏡''(おうごんるりでんはいじゅうにりょうきょう)は[[正倉院]]に伝わる唯一の十二稜鏡である。 *概要 他の鏡の本体は白銅であるが、当鏡は銀台である。宝物のなかで唯一の七宝製品である。背面に七宝の6枚の花弁形と三角形の金板が貼られる。七宝細工が普及するのは中国でも明代であり、日本では近世からである。大小18枚の花弁の内側に銀の薄板で文様を入れ、黄、緑、濃緑色の釉薬を焼付けて[[宝相華]]文を表す。 *製作場所 七宝の花弁の[[宝相華]]文の模様は唐代に流行していたものであり、近…

https://ancienthistory.memo.wiki/d/%b2%ab%b6%e2%ce... - 2023年03月27日更新

楓蘇芳染螺鈿槽琵琶

''楓蘇芳染螺鈿槽琵琶''(かえですおうぞめらでんのそうのびわ、Bronze Censer)は[[正倉院]]に収蔵されている長梨形の胴と曲がった頚を持つ四絃の[[琵琶]]である。 「螺鈿楓琵琶」とも言われる。 *概要 ペルシャ起源の4弦4柱の琵琶である。[[海老尾]]は[[柘植]]で作られる。槽、[[転手]]、[[覆手]]は蘇芳染の楓が使用され、[[螺鈿]]や[[琥珀]]が貼られる。槽に描かれた山に東大寺と書かれ、山岳を背景に胡人や唐児が乗る白象が描かれる。腹板には散孔材が使用される。槽の全面は[[宝相…

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花鳥背円鏡

''花鳥背円鏡''(かちょうはいえんきょう,Round Mirror with low-Relief Decoration of Flowers and Bords)は[[正倉院]]に収蔵されている白銅鋳製の[[銅鏡]]である。 *概要 約30センチと大サイズの円鏡である。 鏡の背面に素文の円形鈕から放射状に瑞雲を涌き立させ、さらにその先に飛鳥と花卉を配す。紐の周囲に六つの花形を配し、その間から瑞雲が入り込む。細部には微妙に変化をつけ、単調な繰り返しを避ける。六つの花形の隙間に蝶を配置する。 *材料 […

https://ancienthistory.memo.wiki/d/%b2%d6%c4%bb%c7... - 2023年03月27日更新

古代鏡

''古代鏡''(こだいきょう.Ancient mirror)は、古代に造られた中国、朝鮮、日本の[[遺跡]]から発掘される青銅製の鏡である。 *概要 表面は鏡であるが、裏面には鏡面の背につまみと文様がある。形状には円鏡のほか方鏡・八花鏡・鈴鏡などがある。名称は銅鏡であるが、成分は青銅であり、銅70%、錫20%から30%、鉛10%弱が多い。 古代鏡は古代中国に起源があり、紀元前2000年頃である。日本や朝鮮など東アジアでも使われた日本の古墳時代には[[古墳]]の副葬品として用いられた。 *鏡の用途 鏡の…

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緑牙撥鏤把鞘御刀子

''緑牙撥鏤把鞘御刀子''(りょくげばちるのつかさやのおんとうす)は[[正倉院]]に収蔵されている帯から下げる佩飾品の小刀である。 *概要 [[国家珍宝帳]]に所載される品である。[[国家珍宝帳]]の[[赤漆文欟木御厨子]]の納物として記載される刀子六口の一つ「小一口 緑牙撥鏤把鞘 金銀作」に当たる。 把と鞘を象牙で造つて染め、表面を彫って鳥や花の文様を作る。把と鞘は紺色染も象牙で、一材で作る。[[蛍光X線分析]]で鞘金具、把口金具で金、水銀、銅が検出された。[[撥鉚]]の個所ではカルシウム、リンが検出…

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鳥獣背八花鏡

‘’鳥獣背八花鏡’(ちょうじゅうはいのはっかきょう)は[[正倉院]]に収蔵されている白銅製の大型銅鏡である。 *概要 [[国家珍宝帳]]記載品。大きさは正倉院で6番目である。鋳上りは最良品といえる鮮明な良品である。外縁は八つの花弁型。唐の鏡に典型的なデザインである。 鈕を挟んで、綬をくわえた鳳凰・獅子・麒麟を鋳出した鏡である。 付属する紙片に「八角鏡重大十三斤十五両径一尺四寸五分半鳥獣花背、緋絁帯八角榲柙盛」と記載される。 *成分分析 [[蛍光X線分析]]により、銅70.3%…

https://ancienthistory.memo.wiki/d/%c4%bb%bd%c3%c7... - 2023年03月27日更新

銀薫爐

''銀薫爐''(ぎんくんろ,Silver Insence Burner)は[[正倉院]]に収蔵されている衣服に香を焚きしめる金属製の道具である。「銀薫炉」とも書く。 *概要 球形の金属製の香炉であり、ペルシャ風の透かし彫りの地に毛彫りで文様を表現している。 *構成 銀鍛造である。火皿を常に水平に保つ仕掛けがある。表面は宝相華[[唐草文]]の地に[[獅子]]と[[鳳凰]]を配した文様を描き、間地を切り透かす。赤道に当たる部分で上下に分割できる。下半分の内側に鉄製の火皿を備える。全体がどのような角度になって…

https://ancienthistory.memo.wiki/d/%b6%e4%b7%b0%e0... - 2023年03月27日更新

正倉院展

''正倉院展''(しょうそういんてん,Shosoin Exhibition)は[[奈良県]][[奈良市]]にある[[正倉院]]宝物の中から毎年40件から80件ほどを選んで[[奈良国立博物館]]で一般公開する工芸美術の展覧会である。[[1946年]](昭和21年)に始まり、以降は毎年1回、一般公開されている。正倉院展は[[奈良国立博物館]]で開催される展覧会の名称であり、東京開催は「特別展」という。 *概要 正倉院は[[奈良時代]]に建立された[[東大寺]]の倉庫で、[[聖武天皇]]の遺愛の品々を中心とし…

https://ancienthistory.memo.wiki/d/%c0%b5%c1%d2%b1... - 2023年03月27日更新

江田船山古墳大刀銘

''江田船山古墳大刀銘''(えだふなやまこふんたちめい)は[[江田船山古墳]]から出土した大刀に刻まれた銘文である。[[東京国立博物館]]に保管展示されている。 *概要 75文字の銘をもつ銀象嵌銘大刀である。全長90.6センチメートル、5世紀後半に日本で書かれた現存する最古の金石文であり、獲加多支鹵大王は雄略天皇に比定する説が通説となっている。刀は練りを80回、打ちに打った三寸の刀など、治天下、八十練、十振など日本独特の表現がある。埼玉古墳群・稲荷山古墳の獲加多支鹵大王と同じ文字が刻まれる。大王が刀を持…

https://ancienthistory.memo.wiki/d/%b9%be%c5%c4%c1... - 2023年03月26日更新

江田船山古墳

''江田船山古墳''(えたふなやまこふん)は熊本県玉名郡に所在する[[前方後円墳]]である。 *概要 標高約30mの清原台地に立地する清原古墳群の中心的な前方後円墳である。92件の出土品は、そのすべてが[[国宝]]となっている。清原台地には虚空蔵古墳・塚坊主古墳・京塚古墳が築造されている。石人や石製品も発見されている。銀象嵌銘大刀は刀身の平地に片面に花と馬、片面に魚と鳥が銀象嵌で表される豪華なものである。 *調査 1873年(明治6年)に地元(江田村)の池田佐十が、夢のお告げにより丘を掘ったところ後円部…

https://ancienthistory.memo.wiki/d/%b9%be%c5%c4%c1... - 2023年03月25日更新

超明寺石碑

''超明寺石碑''(ちょうめいじせきひ)は滋賀県にある超明寺の古代石碑である。 *概要 滋賀県大津市月輪の超明寺に江戸時代から保存されている。高さ40.3cm。幅18.5cm、厚さ14.2cmと小型である。表面は平滑である。 江戸時代1676年、新田開発中に月輪大池から出土した。 発見者の子孫・清水与兵衛から、超明寺(浄土真宗本願派)が寄進を受けた。 しかし『大日本金石史』(木崎愛吉)で偽作とされ、顧みられなくなった。 理由は明確でないが、養老元年は十一月の改元で、十月十日は霊亀三年が正しいこと、『集古…

https://ancienthistory.memo.wiki/d/%c4%b6%cc%c0%bb... - 2023年03月25日更新

上野三碑

''上野三碑''(こうずけさんぴ)は群馬県高崎市にある[[山ノ上碑]]・[[多胡碑]]・[[金井沢碑]]の3つの石碑である。 *概要 飛鳥時代末期から奈良時代初期にかけて、高崎市南部に建てられた山上碑・多胡碑・金井沢碑の総称である。日本国内に現存する古代の石碑は18例しかなく、その内の3例が近接して残っているのは珍しい。 *ユネスコ 10月24日からフランス・パリにおいて「世界の記憶」の登録の可否を審議する国際諮問委員会が開催され、登録が決定された。 *経過 -2014年(平成26年)11月1日 上野三…

https://ancienthistory.memo.wiki/d/%be%e5%cc%ee%bb... - 2023年03月25日更新

多胡碑

''多胡碑''(たごひ)は群馬県高崎市にある奈良時代の石碑である。 [[山ノ上碑]]、[[多胡碑]]とともに[[上野三碑]]の一つと言われる。 *概要 多胡碑は、奈良時代初めの和銅4年(711年)に上野国の14番目の郡として、多胡郡が建郡されたことを記念して建てられた石碑である。建郡に際して、「羊」という渡来人とおもわれる人物が初代の郡長官となったと推定される。上野国分寺跡から「羊」と記された瓦が発掘されている事から、羊氏はこの地方の有力な豪族であったと考えられている。 命令に署名した高位高官として、左…

https://ancienthistory.memo.wiki/d/%c2%bf%b8%d5%c8... - 2023年03月24日更新

アオトラ石

''アオトラ石''(あおとらいし)は青みがかった縞状の模様を特徴とする緑色岩である。 *概要 北海道沙流郡平取町付近の沙流川支流の額平川流域の一部でしか産出されない。 緻密で硬く、粘りが強い石である。石斧に適した素材である。 縄文時代に東北の広い範囲で流通した。 青森県の三内丸山遺跡にアオトラ石の石斧が発掘され、丸木舟作りにも使われた。青森県の三内丸山遺跡の磨製石斧約6割がアオトラ石製である。宿戸遺跡では19点で、全体のである。アオトラ製の石斧は何度も加工を繰り返し、小さくなっても使用されていた。 重量…

https://ancienthistory.memo.wiki/d/%a5%a2%a5%aa%a5... - 2023年03月24日更新

宿戸遺跡

''宿戸遺跡''(しゅくのへいせき)は、岩手県九戸郡洋野町にある[[縄文時代]]の遺跡である。 *概要 岩手県沿岸の最北端の洋野町にある遺跡である。標高約53mの海岸段丘上に立地する。 *調査 発掘調査は三陸沿岸道路建設に伴い行われた。石器 425 箱、土器 82 箱が出土した。石斧石材には花崗閃緑岩や砂岩等を使用し、敲石にはチャートを用いる。 土器は縄文時代、早期、前期、中期、晩期、弥生時代前期、中期、後期が見つかっている。 *遺構 -竪穴住居跡 --早期〜前期前葉及び中期頃の竪穴住居跡が 23棟見つ…

https://ancienthistory.memo.wiki/d/%bd%c9%b8%cd%b0... - 2023年03月24日更新

箸墓古墳

''箸墓古墳''(はしはかこふん)は[[奈良県]][[桜井市]]に所在する全長272メートルの[[前方後円墳]]である。[[卑弥呼]]の墓の有力候補とされる。[[宮内庁]]が陵墓として管理しており、原則として立ち入ることができない。 #ref(https://image02.seesaawiki.jp/a/o/ancienthistory-memo/i729oTlSIv.jpg,400,350) * 概要 奈良県の北部、奈良盆地の南東部に位置しており、[[三輪山]]から直線距離で2.3kmである。平成…

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